転移が必ずしも生命の危険を意味するとは限りません。
確かに、転移が生命維持に直接関与している臓器の機能を妨げるような状況を引き起こせば、生命の危険は高くなります。胸水がたまって肺を圧迫した呼吸困難の状態、肝転移による肝機能低下、腎機能低下による尿毒症などの場合です。
一方、あまり生命機能には関係していない臓器、例えば骨、皮下への転移はQOLを損なうかもしれませんが、がんとの共存は可能でだといえます。腹膜播種(腹膜にがん細胞がばらまかれたようにある状態)があっても転移の成長がゆっくりで、腹水がたまることなく、腸閉塞も起こらずに5年経過している方もいます。
このように転移しても部位によっては長期生存が可能であり、どの臓器への転移かが予後に影響するのです。また、転移しても、無症状であることもよくあります。肺や肝転移、リンパ節転移などは症状が出ないことが多いようです。
骨に転移したり、転移の状態が進み、胸水や腹水がたまってきたり、リンパ節が尿管や胆管の通りを悪くするようになれば症状が出ますが、そうなるまでは自覚症状はありません。
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