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授乳と乳がんの関係とは

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授乳と乳がんについて、これまでの疫学研究をまとめると、全体としてははっきりしませんが、閉経前の女性で、長期間の授乳経験がある場合に、リスクが下がる傾向がありました。

米国の国際疫学研究所の研究者によるこの報告は、「米国立がん研究所雑誌」の2000年2月16日号に掲載されました。出産経験のある女性では、子供への授乳によってその後の乳がんリスクが低くなる可能性がいわれています。

研究グループでは、この問題をくわしく再評価するために、1966~1998年に報告された疫学研究のまとめを行いました。このさい、子供の数が多いほど、また初産年齢が若いほど、乳がんリスクが低くなることはすでにはっきりしているので、2つの要因が統計的に考慮されていて、乳がん患者が2OO人以上ある研究を、3Oあまり選びだしました。

まず、授乳経験の「あり」「なし」を比較した研究をみると、授乳経験がある女性でのリスク低下を示す研究もありましたが、リスクが下がらない研究もあり、結果は一致していませんでした。つぎに、通算の授乳期間の影響を調べた研究をみると、授乳期間が長くなるほどリスクが下がる研究もありましたが、そうでない報告もあり、やはり結果は一致しませんでした。この不一致の一因として、研究者らは、授乳の習慣が集団によって大きく異なる点を挙げています。

たとえば、米国の看護婦を対象とする研究では、授乳期間が長くなってもリスクは下がらないという結果でしたが、通算12カ月以上の授乳経験があるのは、全体の17%に過ぎませんでした。これに対して、中国でのある研究では、対象者の半分以上に通算3年以上の授乳経験があり、1~5年の授乳ではリスクが下がらないが、1O年以上でリスクが下がるという結果でした。

これとは別の、欧米以外のいくつかの研究でも、授乳期間が73カ月以上になって、はじめてリスクが低下しました。さらに研究者らは、授乳と乳がんの関係を、女性の閉経前後で分けて調べた研究をまとめました。

その結果、授乳によるリスクの低下は、閉経前に発症する乳がんでは比較的はっきりしていました。その反面、閉経後に発生する乳がんについては、授乳によるリスク低下が、統計的に意味のある結果になった研究は、ほとんどありませんでした。

以上のようなまとめから、研究グループは、授乳と乳がんの関係は、全体としてははっきりしない現状ですが、閉経前の女性で、長期間の授乳経験がある場合に、リスクが下がる傾向があったと結論がでています。その一方で、子供の数が少ない欧米の女性では、長期間にわたって授乳をする女性の割合は低いので、授乳による乳がん予防効果が実際にあったとしても、社会全体での効果は小さいだろうと考察しています。

閉経前女性の乳がんリスクが授乳によって低下するメカニズムとして、授乳によるホルモン環境の変化(エストロゲン減少など)、母乳からのエストロゲン排出、脂肪組織中の発がん物質の母乳への排出、乳腺上皮細胞の分化の促進などの可能性が考えられていますが、研究グループによれば、まだよく分かっていないということです。

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