子宮の下のほう、膣に続いている細長い部分を子宮頸部といいます。
子宮頸がんは、膣から頸部への入口(外子宮口)に多く発生します。がん検診の導入によって早期発見が多くなり、死亡率は減少しています。発症するのは30代後半~50代が多く、ピークは40代ですが、最近では20代の人も増えています。全体の発生数は減少傾向にあります。
子宮頸がんの場合、0期(上皮内がん)~1a期(微小浸潤がん)では無症状であり、がん検診の細胞診で発見されます。早期の浸潤がんでは帯下(おりもの)や性器出血の症状があります。
がんが進行すると、転移先や骨盤内の隣接臓器にも症状が現れます。腰痛や足の痛みなど坐骨神経に関連した痛みは、腰の背骨近くの神経を転移巣が圧迫すると起こります。
また、膀胱や直腸へ浸潤する(周囲の正常組織を破壊していく)と、尿意や便意の切迫、血尿、血便が起こります。症状のひとつに性交後出血があります。頸部から膣に向かって腫瘍が露出していると、ペニスが接触して出血が起こるのです。
一方、腫瘍が露出していない場合は接触しないので出血が起こりにくくなります。このパターンは内向性発育と呼ばれ、腫瘍が頸部の筋肉内に浸潤してけい部を変形させます。
子宮頸がん発症に密接に関わっているのがHPV(ヒトパピローマウイルス)です。しかし、1回の感染ではがんにはなりません。若い女性を対象にHPV感染を追跡観察した結果では、性行為の経験後まもなく6割以上がHPVに感染すると報告されています。
かなりの高率であり、怖いと感じるかもしれませんが、HPV感染の大半は一過性で2年以内に自然消失し、長期化するのは約10%です。感染が長期化すると、その一部で子宮頸部の細胞に異形成(異常)を生じ、さらに平均で10年以上経過したあと、ごく一部(感染者の1%以下)が、がんに進行します。
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