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がんと免疫・免疫療法

最先端のがんワクチン療法とは

2014/02/18

ワクチンとは毒性を弱めた病原体を使った医薬品です。

通常、ワクチンは、体を守る仕組みである「免疫」に病原体の特徴を覚えさせ、感染症などを「予防」することを目的とします。

インフルエンザの予防接種なとが予防用ワクチンの代表例だといえます。ですが近年、「治療」を目的としたワクチンの開発が進んでいます。なかでも注目されているのが、治療用のがんワクチンです。

免疫とは、体外から来た「異物」を「抗原」と呼ばれる物質で区別して、体を守るシステムです。その反応は「自然免疫」と「獲得免疫」の2つに分けられます。

自然免疫は先天的に準備されているもので、さまざまな抗原を対象に初期防御を担うものです。一方、獲得免疫は初期防御で得た情報をもとに特定の抗原を強力に排除するものです。自然免疫で司令塔の役割を担う「樹状細胞」が、体内に侵入した抗原の情報を「T細胞」などの獲得免疫に伝え、その情報に従って特定の抗原だけを攻撃するように獲得免疫をつくり替える、という高度な仕組みなのです。

治療用のがんワクチンはこの過程に介入し、人為的につくり出したがん固有の抗原を体内に入れて獲得免疫を活性化し、がん細胞を攻撃する方法です。外科手術や薬物、放射繰療法の「三大療法」より副作用が軽く、患者の関心も高まっています。

治療用のがんワクチンには、ヒトがん細胞で大量に発現している特定の抗原を使った汎用型と、一人ひとりのがん細胞から作製する個別型があります。個別型の代表例が世界初の前立腺がんワクチン「プロベンジ」です。

自分の免疫細胞に体外でがん抗原を学習させ、体内に戻す仕組みです。しかし効き目が限定的なうえ、3回の投与で約9.3万ドルと高額なため、一般には広がっていません。国内では自由診療で個別型のがんワクチン作製を担うクリニックが多数あります。

がんワクチンではなく、「免疫細胞治療」と呼ばれることも多く、関連書籍がいくつも出版されているなど関心も高くなっています。具体的には、リンパ球を体外で増殖させる「活性化自己リンパ球療法」や、樹状細胞に自身のがん細胞を体外で取り込ませる「樹状細胞療法」などがあります。

しかし現状では保険診療が認められておらず、自由診療になってしまいます。しかも患者ごとに、体外でリンパ球を培養したり、樹状細胞への電気刺激を与えたりする手間がかかるため、費用も高額になります。

免疫の働きは個人差が大きいため、たとえ数百万円の治療費を負担したとしても、病状が回復するとは限りません。そうしたリスクを十分に説明しない悪質なクリニックもあるようです。保険医薬品としては、久留米大学医学部が「テーラーメイド型」のペプチドワクチンでの承認を目指しています。

複数の抗原を患者個人の体質に合わせて選択し投与する方法で、前立腺がんについては、すでに高度先進医療の承認を得ています。さらに、神経膠芽腫と前立腺がんを対象とした第Ⅲ相試験を実施中です。

神経膠芽腫については企業が介入しない「医師主導治験」で5年以内の承認を目指しています。一方の汎用型は、費用対効果に優れた画期的な治療法として注目されていますが、これまで挫折と浮上を繰り返しています。その典型例が国内初のがんワクチン候補として期待されてきた「エルパモチド」です。

大学発のバイオベンチャーであるオンコセラピー・サイエンス社と国内の製薬各社が開発元となり、2OO9年から膵臓がんに対する第Ⅲ相試験を実施してきました。しかし、結果的に患者の生存期間の延長は認められず、有効性を示せませんでした。残念な結果でしたが、希望も示されました。

エルパモチドを注射した部分が炎症で硬くなったり、潰瘍を生じたりした患者に限って再解析したところ、生存期間の延長と強く関係していることがわかったのです。すなわち、皮膚に潰瘍を生じるほど反応があった一部の患者については、生存期間を延ばす治療薬としての可能性が残された、というわけです。

この結果から、汎用型のワクチンは、1つの抗原のみでは治療効果を発揮できないのではないかという疑問が生じています。実際、オンコセラピー社はエルパモチドと新たに開発したがん特有抗原「オンコアンチゲン」など複数の成分をブレンドした「カクテルワクチン」の臨床試験を進めています。

膵臓がんを対象とした「OCV-C01」は第Ⅲ相試験が進行中です。昨年の中間解析では大きな副作用は認められず、安全性が確認されています。海外では非小細胞肺がんや悪性黒色腫、多発性骨髄腫を対象とした英グラクソ・スミスクライン社の「MAGE-A3」や、非小細胞肺がんを対象とした独メルクセローノ社と小野薬品工業の「L-BLP25」などの開発が進んでいます。

L-BLP25はエルパモチドと同じく汎用型を目指していましたが第Ⅲ相の国際共同試験で生存期間の延長を示せませんでした。ただし、特定の患者集団では治療効果が認められています。最終結果は未発表だが、MAGE-A3も同様の道をたどり、両社は異口同音に「個別化医療」への対応を明言しています。

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