胆のうがんは中高年の女性に多く、このがんを発症する人の半数以上に胆石があるので、胆石症と関係があるのではないかといわれています。
胆のうは壁が非常に薄く粘膜の下のバりアーである粘膜筋板という防御壁がないため、粘膜から発生したがんがすぐに筋層から下に潜りやすく、周りを肝臓、十二指腸、すい臓などの臓器で囲まれているために、ここにがんができると、ほかの臓器へ広がったり転移したりしやすいのが特徴です。
胆石症などの治療で、偶然早期に発見できれば腹腔鏡手術で胆のうを摘出することで完治します。しかし、内視鏡が直接入る場所ではないために、がんの早期発見は難しく、すい臓がんと司じように進行し、すでにほかの臓器へ転移した状態で見つかる人が多いのも事実です。
腹痛、黄疸、発熱、食欲不振といった症状が出てからがんが発見される人も少なくありません。お腹から背中にかけての痛みやかゆみを感じる人もいます。基本的には手術治療が中心になりますが、転移がある場合には現在の医学で完全に治すことは難しく、黄疸の治療など対症療法と延命治療を行います。
胆石のある人は、超音波検査だけではなく、CTスキャンやMRCP検査を受けるなど、早期発見を心がけることが大切です。胆管がんは、中高年の男性に多いがんです。
胆石症の患者の中には胆管がんは少ないのですが、やはり、肝臓、胆のう、すい臓へ転移しやすいのが特徴です。治療は、手術治療でがんのある胆管とその周囲を切除するのが基本ですが、すでに転移していて手術ができない人も多いのが実際のところです。
難治性のがんの1つですので、原因不明の黄疸が出たときには、ERCP検査などの精密検査を早い段階で受けるようにしましょう。
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