肝臓は、人間の体の中でもっとも大きな臓器です。大人であれば、重さ1.2~1.5kgくらいあります。
お酒に強い人が「あなたは肝臓が強い」などといわれるように、アルコールの分解にも重要な役割を果たしていることはよく知られています。肝臓は、アルコールや薬物など化学物質を無害な物質に変換して、体の外へ排出されやすいようにする働きをしているのです。
また、代謝活動の要であり、糖、脂質、たんぱく質といった三大栄養素をほかの臓器で使えるように変えたり貯えたりする役割も担っています。門脈や肝動脈から入ってきた血液量の調整をしながら全身に送り出し、体に欠かせないビタミンA、ビタミンB1・B2、ビタミンD、鉄分などを貯蔵し、胆汁を合成・分泌しているのも肝臓です。
このようにさまざまな働きをしている肝臓は、人間の体にとってなくてはならない臓器ですが、肝臓に異常のある日本人は300万人にも上るといわれます。
ところが、血液検査で肝臓に異常があるかどうかを見る指標の1つ、γ-GTPに異常がある人でも、自覚症状はほとんどないのが一般的です。急性肝炎や劇症肝炎といった急性期の病気は別ですが、たとえ、C型肝炎ウイルスに感染していてかなり慢性肝炎が進んでいても、自覚症状はほとんどないのが肝臓の特徴の1つといえます。
何しろ、肝臓は、「沈黙の臓器」とか「我慢強い臓器」といわれるように、異常をきたして機能が半分くらいになっても、100%健康なときと同じような代謝能力を発揮する臓器です。
ただし、だからといって、慢性肝炎がどんどん進んでいるのにおかまいなしに暴飲暴食をし、ストレスの多い生活をしていたのでは、自覚症状が出たときには肝硬変や肝がんが進んでいて手遅れだったということになりかねません。
特に、B型肝炎、C型肝炎の人は、肝臓がんの原因のほとんどがこの肝炎ウイルスといえるほど、がん化する危険性が非常に高いので、肝炎ウイルスを持っている人は、まずは肝硬変にならないよう、生活習慣から見直す必要があります。
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