乳がんの薬物療法は、世界中の臨床試験の結果を基に投与期間や投与法が決められています。
しかし、似たような臨床試験でも異なる結果が出たり、臨床試験に参加された患者さんの病状が違ったりして正反対の結果が出たりすることもあります。
そこで、ガイドラインによって薬物療法の方針を公表したり、コンセンサス会議と言って世界中の乳がん専門家が意見を集約して最新の標準治療を提案しています。
ホルモン療法の基本は、「ホルモン感受性乳がんである」ことです。
その上で、閉経前なのか閉経後なのか、あるいは閉経になりそうな時期なのかを考慮します。無月経排卵という状態があるように、50歳でしばらく生理がないからと言って閉経とは言えません。
閉経かどうか不確かな場合は、血液の女性ホルモンや下垂体からの卵胞刺激ホルモンを測定して判断します。閉経前乳がんでは、タモキシフェンを5年間内服するのが標準的です。また、タモキシフェンの内服と黄体ホルモン分泌刺激ホルモン抑制剤を2年間定期的に皮下注射する方法も一般的です。
閉経後乳がんでは、アロマターゼ阻害剤を5年間内服するのが標準的です。ただし、タモキシフェンを2、3年位飲んでからアロマターゼ阻害剤に変更する方法も推奨されています。
最近では、アロマターゼ阻害剤を2、3年位飲んでからタモキシフェンに変更しても効果的であることが報告されました。
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