乳がんの再発・転移は、体の部位によって分けられます。
局所再発とは、手術した側の乳房や胸壁や皮膚や腋窩や鎖骨の近くのリンパ節の再発のことです。遠隔転移とは、骨、肺、肝臓、脳、卵巣などの乳房から離れた臓器への再発のことです。
局所再発の中で、手術して温存した乳房の中の再発は、最初の乳房温存療法の際に取り残したがん細胞が増殖したり、最初の手術の前に診断できなかった乳がん細胞が増殖してシコリになったもので再度手術を行います。
胸壁や皮膚やリンパ節に再発した場合は、取り残したがん細胞というよりは、全身に広がったがん細胞がその部位に転移して増殖して見つかったものと考えられ、薬物療法を行うのが一般的です。
ただし、腋窩リンパ節の再発は、遠隔転移がなければ再度手術することもあります。
遠隔転移の場合は、すでに「全身病」ですから、薬物療法が大前提となります。まれに手術から再発までの期間が長い場合や、1カ所の再発だけでその後も他の臓器に再発が見られない場合は、肺や肝臓の転移巣を手術する試みも行われています。
遠隔転移の中で、腰、背中、肩の痛みなどが持続する場合は骨転移が疑われます。荷重がかかる部位にできた骨転移を放置しておくと骨折を起こす危険もあります。
肺転移の場合は、咳が出たり、息が苦しくなることがあります。
肝臓の転移の場合は、症状が出にくいことが多いのですが、転移が大きくなると腹部が張ったり、右の脇腹の辺りが重くなったり、食欲がなくなったり、黄疸が出たりすることがあります。
脳転移の場合は、頭痛や歩行の際の障害やバランス間隔の異常などさまざまです。
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