「0期からⅢ期までの乳がん」は、集学的治療によって完治を目指します。
しかし、転移・再発した乳がんは、薬物療法によって病気の進行を遅らせることが最大の目的になります。薬物療法は、抗がん剤、ホルモン療法、分子標的治療が主です。
この治療を行うのには3つの理由があります。
まず、乳がんを完治することができないとしても、病気の進行を抑えて、うまくすれば画像上がんが消失してしまうこともあります。他のがんに比べて乳がんはとても薬物がよく効くタイプのがんなのです。そうなれば、再発をしても長期間普通の生活が可能となります。
次に、髪が抜けたり、いろいろとつらい副作用が起きることが予想されます。しかし、乳がんが進行して日常生活も思うにまかせないという日が早く来るよりは、治療を頑張って自分らしい生き方ができる時間を少しでも長く大切にすることは重要です。
最後に、いよいよがんが進行した末期の状態では、薬物療法をもう無理をして頑張る必要はありません。再発後の治療に順番を付けて、一次治療、二次治療、三次治療、と言います。
がん細胞も必死に増えようとしますから、治療が後の方になればなるほど、その効果は期待できなくなります。
薬物治療とがんの追いかけっこで、いずれかが疲れてお手上げになってしまうのです。こうなると、がん治療とは名ばかりで、治療効果もなく副作用ばかりが目立つようになってしまいます。
その場合に大切なことは患者さんの残りの時間を穏やかに過ごすためにがんに伴う症状を緩和するための対症療法となります。
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どうすれば、がんは治せるのか!?
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