薬が効きやすい血液のがんや小細胞肺がんでは、治療効果は早くあらわれますが、血液のがん以外の固形がんでは2~3週後に効果があらわれます。ときには、もっとたってから効果がわかることもあります。
がんの治療では、「奏効率」という表現がよく使われます。これは治療法や薬がどれくらい有効かを示す表現で、現在では「RECISTガイドライン」という世界的な基準が使われます。
そこでは「CR」(完全奏功)、「PR」(部分奏功)、「SD」(安定)、「PD」(憎悪)という4段階の判定基準で効果が示されます。奏効率はまた「標的病変」(治療目標の病変)、「非標的病変」(治療目標以外の病変、たとえば胸水や腹水)、「新病変」(新しくできた病変) にわけても判定されます。
CRの完全奏効は、ぜんぶのがんが消えた状態が4週間以上つづくことを示し、PRの部分奏功は、がんが3O%以上小さくなった状態が4週間以上つづくことを示します。SDの安定は、CDにもPRにもPDにも当てはまらない状態を意味し、PDの憎悪は、がんが2O%以上大きくなっている状態を示します。
CRやPRと判定されれば薬の効果があるわけですが、進行がんではSDでも、症状の改善が見られれば効果があると考えられます。しかし奏効率が低いからといって、長生きできないわけではありません。つまり奏効率と寿命が一致するとはかぎらないので、奏効率の結果だけを見て悲観すべきではないといえます。
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