情報を得る手段は、主に、発信されている情報を読むことと、人から聞くことに分けられます。
発信されている情報は、インターネットを中心に、本や新聞、雑誌などがあり、とくにインターネットは医療機関、製薬会社の発信するものから、個人が書いた闘病記のブログまで、量も豊富です。正確で新しい情報もありますが、間違ったり偏ったりしているものもあります。また、医学は日進月歩ですから、古い情報もあります。そのため、インターネットの情報を読む際は、「正確性」と「新しさ」を常に意識しましょう。
そして、一つの記事を読んだら、別な記事ではどのように書かれているかを確認するようにしましょう。インターネットを使わない方もいらっしゃることでしょう。その場合は、近くにいる人にインターネットで検索してもらったり、本や雑誌、新聞、がんセンターや各病院が発行している冊子などを手に取ることと思います。
さまざまな方法で情報に触れていく中で、主治医に示された治療方法が標準的(標準治療)であることを知って安心する場合もあるでしょうし、一方で、自分のがんの治癒率や生存率の数値を見て、厳しい現実を知ることもあるでしょう。
自分の病気の知識が深まるのは重要なことですが、知り得た情報で不安をつのらせるのではなく、むしろ情報から以下のような活用ができると考えましょう。
・主治医の会話が理解しやすくなる。
・より詳細な質問が主治医にできるようになる。
・主治医が提案した治療方法以外の治療方法について、
質問、相談ができる。
■情報を見る際のチェックポイント
主観的情報は、自分にとって適切な情報であるか、正確性や新しさに問題はないか、見極めながら、病と闘っているご自身の心のケアに活かしましょう。
・発信された日付はいつになっているか
サイトには古い情報もたくさんあるので、作成時期やその後の更新日などをよく見ましょう。3年以上更新されていないものは、情報が古い可能性があります。
・発信者は、どこですか?
たとえば、サイトのスポンサーが企業であれば、自社に有利な情報になっていることもあります。公的機関が発信する情報を中心にしましょう。
・キーワードに追加してみましょう
疾患や治療などについて検索するとき、検索キーワードに「根拠」や「エビデンス」という言葉を加えてみましょう。
・治癒率、生存率などの数値
あくまで平均値なので、あまり振り回されないようにしましょう。数多くの情報を読み込んでいくと、分からないこともたくさんでてくると思います。がんの情報は、下記のように主に6種類に分けられます。誰かに相談したいというときは、何についての相談なのかを明確にして、がん専門の医療関係者による電話相談などを行っている団体がありますので、問い合わせてみましょう。
全国のがん診療連携拠点病院には「相談支援センター」が設置され、電話や対面で治療や療養生活、医療費など全般的な相談を受けつけています。また、日本対がん協会では、「がん相談ホットライン」などの電話相談もあります。
・がんの疾患、検査や治療などの情報
・症状や副作用、後遺症などの情報
・病院、医師や専門医に関する情報
・お金、経済、就労などの情報
・生活の工夫、QOLなどの情報
・患者会や相談窓口に関する情報
・・・
どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる?
詳しくはこちらのページで