乳がんが疑われる場合には、画像診断と病理診断による3段階の検査を行います。
第1段階は、乳がんかどうかの確定診断をするための検査で、この検査で乳がんであることが確定すると、第2段階の検査を行います。第2段階ではがんが乳房内でどの程度広がっているかをチェックし、リンパ節転移があるかどうかも調べます。そして、第3段階は骨、肺、肝臓などへの転移があるかどうかを調べます。
■ステップ1
乳がん検診と同様に、視触診とマンモグラフィ、超音波による画像診断が乳がんかどうかを訓べる基本的な検査で、全員がこの基本メニューの検査を受けることになります。その結果、しこりがはっきりとわかるケースは、細胞診や針生検もしくはマンモトーム生検による組織診、つまり病理医が顕微鏡でがんかどうかを調べる病理診断を行います。
しこりは認められないがマンモグラフイによって石灰化が見つかったケースは、石灰化ががんによるものなのかそうでないのかを調べる必要があり、ステレオガイド下マンモトーム生検を行って調べます。これらの検査により乳がんと確定診断された場合は、第2段階の検査を受けることになります。
■ステップ2
第2段階の検査は、治療法を決めるための検査で、マンモグラフィ、超音波、乳房へのCTまたはMRIという3種、もしくは4種の画像検査を行います。がんは乳房内にとどまっているのか、どの場所にどの程度の大きさで存在するのか、そしてリンパ節に転移の疑いが強いのか、弱いのかを調べます。
その検査結果により切除範囲が決まり、しこりが大きい場合やリンパ節転移が認められた場合は、手術前に抗がん剤を投与するといった治療法の選択肢も提供されます。
■ステップ3
乳がんは、骨、肺、肝臓に転移しやすいことがわかっています。そこで、骨シンチグラフイで骨への転移、胸部X線で肺への転移、腹部への超音波で肝臓への転移をそれぞれ調べます。CT検査を行って肺・肝臓への転移の有無を調べることもあります。転移が認められた場合は、手術ではなく、薬(抗がん剤治療やホルモン療法剤)による治療が行われます。
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