日本で1番多いのが、ステージ1から3期の段階で発見される人です。この場合の標準治療は乳房温存療法です。
ガイドラインでは、3cm以下が乳房温存療法の適応となっていますが、大きさそのものはそれほど重要ではありません。乳房の大きさとがんの大きさの相対的なバランスが重要なポイントとなります。
また、リンパ節転移が疑われる場合には、センチネルリンパ節生検が行われます。これで、転移がないとわかれば、わきの下のリンパ節郭清は行われません。
ステージ3になると、がんの大きさが5cmを超える場合もあります。これぐらい大きながんでも、今は手術の前に抗がん剤による化学療法を行い、それでがんが小さくなれば、乳房温存療法を行うことができます。これを「術前化学療法」といいます。
この場合、乳房温存療法ができるかどうかは、がんの縮小の仕方によります。このように、早期に発見される人が増えたことや、大きながんでも抗がん剤で小さくしてから乳房温存療法に持ち込める人が増えたことなどにより、今、日本全体では、乳がんにかかっている女性の70~8O%が乳房温存療法で治療を受けているとみられます。
1期、2期、3期、いずれの病期でも、手術を行った場合には、必要に応じて「術後補助療法」を行います。乳房温存療法でも乳房切除術でもこれは同じです。
リンパ節転移があった人はもちろん、センチネルリンパ節生検でリンパ節転移がなかった人でも、リスクがあれば術後補助療法を行うことになります。術後補助療法では、ホルモン療法、抗がん剤、分子標的治療薬の中で、それぞれの患者さんのがんにあった治療法を組み合わせて使います。
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