乳がんの手術後は、多かれ少なかれ、手術前とは違う違和感を感じることになります。
乳房温存療法を行い、わきの下のリンパ節郭清もしなかったという場合には、多少つっぱり感などはあっても、軽い運動をしたり日常生活で使っていれば、だんだん気にならない程度になっていくはずです。
しかし、リンパ節郭清を行った場合にはやはり、積極的なリハビリテーションが必要になります。リンパ節郭清をすると、リンパの流れが障害されるのでリンパ浮腫が起こりやすくなり、わきの下の神経が傷つくと、わきの下や腕の感覚が麻痺したり鈍くなることもあります。
腕が上がりにくい、冷えると痛い、こわばる、などの訴えもよくあります。神経の損傷からくる症状は、損傷された範囲が狭ければ周囲の神経がその働きを補うようになるので、やがて薄らいでいくはずです。
また腕の動きも、積極的にリハビリテーションを行うと、2~3週間でもとのように動くようになってきます。しかし、リンパ節は免疫の大事な関所でもあるので、リンパ節を切除した場合は、ちょっとしたけがや虫刺され、強い日焼けなどでも感染を起こしやすく、また蜂窩織炎など重い炎症を起こすこともあります。
こうしたリスクは一生続くので、指先のけがや日焼けなどにも注意が必要です。また、リンパ浮腫は程度の差はあっても半分以上の人に起こるとされています。
長期間放置すると組織が固まり治療が難しくなるので、早期に発見して対策を取ることが重要です。
基本的には、リンパ液の流れを促す弾性包帯や、専用の手首から腕のつけ根までをおおって圧を加える弾性スリーブで腕を圧迫したり、手のひら全体で手術したほうの腕を手首からわきの下のリンパ節に向かってこするように動かすリンパマッサージによって、リンパの流れを改善するなどの方法があります。
リハビリテーションの頑張り過ぎは、かえって逆効果になってしまいます。それぞれの病院にリハビリテーションのプログラムがあるので、それに従って正しく行うことが大切です。
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