乳腺はエストロゲンの作用により増殖します。
したがって、乳腺細胞から発生する乳がんも、多くの場合、エストロゲンの作用により増殖し、エストロゲンの作用が少なくなれば、萎縮するという、正常の乳腺組織と同じような性質をもっています。
そこで、エストロゲンの働きを阻害することによって乳がんの再発を防ごうというのがホルモン療法です。ホルモン療法は、1898年に、進行した乳がんの人の卵巣を摘出したところ、がんが小さくなったという報告から、その歴史が始まったとされています。100年以上の歴史をもつ治療法なのです。
ホルモン療法は乳がんの術後補助療法の大きな柱です。しかし、乳がんの患者であれば、だれにでも有効というわけにはいきません。投与するホルモン療法剤は、ホルモン受容体というタンパク質に結合して初めて働くことができます。
ホルモン療法は、そのホルモン受容体が陽性の人に有効性が高い治療法なのです。したがって、手術や針生検で採取したがんの組織を調べて、エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体の少なくともどちらか1つが陽性の人に行われます。
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