人工乳房は人体にとっては異物なので、自己防衛反応として、被膜(カプセル)が形成されます。
かつては被膜のできた人の約20%に、被膜がかたくなる被膜拘縮という状態が起こるという問題がありました。これは乳房が、まるで野球ボールのように非常にかたく変形する反応で、不快感が生じます。
多くは、マッサージをするとやわらかくなり、体に吸収されて改善しますが、なかには手術が必要になることもあります。最近使われているエキスパンダーやソフトコヒーシブシリコンでは、被膜拘縮はほとんど起こらなくなりましたが、予防のために、入浴中は浴槽の中で乳房をマッサージするようにします。
そのほか、ごくまれに、乳房に感染が起こることがありますが、そのときは人工乳房をとり除かないと治らないこともあります。
自分の体の組織を利用した再建の場合には、移植した皮膚や脂肪の一部が生着(移植した組織が正常に機能すること)しなかったり、皮膚の血流が悪くなって広範囲に壊死したりすることもあります。
人工乳房の場合も自分の組織を利用する場合も、過去におなかを手術した人、放射線療法を受けていた人、喫煙者、糖尿病の患者、肥満者などは、合併症が起こるリスクが高くなります。
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