私たちの体は、約60兆個の細胞から成り立っています。
いくつもの細胞が寄り集まって組織や臓器を形成し、さらにその組織が集まって1つの生命体を築いています。細胞の中心(細胞核)には、遺伝の情報が書き込まれた生命の設計図、すなわち遺伝子(DNA)が入っています。
個々の細胞は設計図の情報に従って正確に機能し続けていますが、そのなかに誤った情報を伝達する部分が含まれています。それが、細胞に発がんの命令を出す「がん遺伝子」です。
がん遺伝子は約60種類ほど見つかっており、何らかのきっかけ(発がん因子)でこれが刺激されると20年、30年もの年月を経てがんに成長すると考えられています。その一方で、がん遺伝子が動き出すのを抑える「がん抑制遺伝子」が存在することがわかっています。この2つの遺伝子の関係は、よく車のアクセルとブレーキにたとえられます。
アクセル(がん遺伝子)が動き出してもブレーキ(がん抑制遺伝子)でしっかり制御されれば問題はありません。ところが、アクセルをふかしたときに、ブレーキが何かのはずみで働かなくなると、その車は暴走し始めます。
それと同じように、がん抑制遺伝子ががん遺伝子を抑え込めないと、細胞の反乱が起こり、がん化が始まると考えられています。設計図全体に狂いが生じて作られたがんの芽(前がん細胞)は、その後の遺伝情報などまったく無視して勝手気ままに分裂、増殖を続けます。
じつは、こうしたがんの芽は健康な人の体にもつねにできているのですが、通常は体に備わっている防御機構のおかげで、それを抑えることができています。
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