<サイカシン>
でんぷんを製造するときや、みその原料などに用いられるソテツの実に含まれる発がん物質です。動物実験では肝臓や腎臓、大腸や肺などにがんを作ることがわかっています。しかし、通常ソテツの実を生で食べることはありませんし、食品として加工する際には洗い流されたり分解されて発がん性を失うので、それほど心配することはありません。
<プタキロサイド>
山菜のワラビに含まれる発がん物質です。牛がワラビを食べると血尿症や膀胱腫瘍といった「ワラビ中毒」を起こすことは古くから知られていましたが、その原因物質が「プタキロサイド」です。このプタキロサィドは、水にさらしたり熱を加えてアク抜きを行ったり、塩漬けにして貯蔵すれば、分解されて発がん性を失うことがわかっています。食材として出回っているワラビは充分にアク抜きがされているので、さほど神経質になる必要はありません。
<発がん性アルカロイド>
キク科、マメ科、ムラサキ科を中心に植物に広く含まれ、家畜中毒を起こす原因物質として注目されています。食用やせき止めなどの民間薬にも用いられるフキノトウには、「ペテシテニン」と呼ばれる発がん性アルカロイドが含まれており、肝臓がんとの因果関係が指摘されています。
<その他、天然食品中の発がん物質>
西洋野菜として知られるコンフリーや、漢方薬に用いられるフキタンポポにも発がん成分が存在することがわかっています。また、マッシュルームには「ヒドラジン」という発がん物質が、パセリやセロリには紫外線の作用を受けて皮層がんを誘発するとされる「8-メトキシソラレン」という物質が含まれています。
キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の野菜に多く含まれる「イソチオシアネート」にも発がん性があるとされていますが、その反面、最近の研究で強力ながん抑制作用を示すことが明らかになり、たいへん注目を集めています。さらに、8-メトキシソラレンにも、がん予防効果が期待されていますし、マッシュルームなどのキノコ類には免疫力を高めてがんを抑制するβグルカンという成分が含まれています。したがって、毎日の食生活では適度にバランスよくとることが大切といえるでしょう。
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