食道の壁の厚さはおよそ3~4mmで胃や大腸と同じように、内側の粘膜層からはじまって、粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜の6層からなっています。
食道の粘膜は非常に薄いので、粘膜の壁を突き破るとすぐに食道の壁の外までがんが突き抜けてしまいます。食道がんの進行が早いのは、粘膜、粘膜下層、固有筋層といったそれぞれの層が非常に薄いためでもあります。
食道の周りには気管支、肺、大動脈、心臓などがありますが、がんが進行すると、周りの臓器へも広がっていきます。体への負担が少ない内視鏡治療だけで完治するには、粘膜内、つまり、食道の壁のごく表面にがんがとどまっているときに見つけることが不可欠ですが、進行が早いだけに、そういったごく初期の段階で見つけるのはなかなか難しいのが実情です。
正常な粘膜とがんのある異常な状態とをしっかり区別する目を持った内視鏡医に検査してもらうことが、胃、大腸がんの発見以上に大切です。また、すでに食道がんと診断された方については、どの層までがんが潜っているか、その「深達度」と頸部、胸部、腹部のどこにがんがあるかによって治療方針が変わってきます。
自分のがんがどの層まで進んだがんなのか、進行度と発生部位、病状をしっかり把握しておくようにしましょう。
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