肺がんの標準的外科手術は、右肺の上葉とか左肺の下葉といった1つの肺葉を切除することと同時に、縦隔(肺や肋骨に囲まれた部分)のリンパ節をきれいに取り除く(郭清という)手術をさします。
肺葉を2つあるいは左右どちらかの肺を全部切除(肺全摘という)する場合もあります。つまり、肺葉切除あるいは肺全摘と縦隔リンパ節郭清を行う手術を肺がんの標準手術といいます。この標準手術は多くの肺がんに対して行われます。
この標準手術を行う際に、以前は、肋骨を3本折って肋骨の間の筋肉を切って、胸の中に入り(これを開胸といいます)、肺の切除を行っていましたが、それが切断する肋骨が2本になり、1本になり、現在ではほとんどの場合に肋骨を折ることなく肺の標準手術を行っています。
標準手術の場合、開胸を行う際に皮膚を切る長さは、30年前には30cmも切っていましたがそれが25cm、20cm、15cmと小さくなってきました。標準手術は横向きで後ろから横に12~15cmくらい切開しています。
なお、胸腔鏡手術の場合には10cm以下の小さな傷で、肋骨を折ることもなく、開胸を行い、肺がんの手術を行います。
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