肺がん手術後の合併症「肺塞栓」とは

手術直後から3日ほどが肺塞栓の起こりやすい時期です。

手術の後は血液が固まりやすく、主に足からおなかの太い静脈に血のかたまり(血栓)ができることがあります。この血栓がなんらかの機会に流れ出して、心臓から肺へ行く太い血管をふさいでしまうことがまれにあります。

これが肺塞栓です。肺の機能が急に低下するので、息苦しさが突然現れ、最悪の場合には生命にかかわります。また、まれに脳梗塞、心筋梗塞、肺梗塞などを術後に起こす場合があります。

そのときには、障害を残したり、致死的になる場合もあります。術後合併症は、高齢者、喫煙者、心肺機能に異常のある患者、糖尿病の患者などに高率で発生するので、このような症例の場合は、術前に手術のリスクについて説明を十分に聞いておく必要があります。

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