がんの手術のもっとも重要な目的は、いうまでもなくがんの治療です。
がんが発生場所にとどまっている場合には、手術で取り除くことが根治させるうえでもっとも単純で安全な方法といえます。がん治療のための手術は、以下の6つに分けることができます。
①がんの発生場所(原発巣)に対する根治治療としての手術
がんが発生場所にとどまっている場合には、がんを切除することによって完治を目指します。
②がんを小さくする手術(減量手術)
卵巣がんなどは、発見時にすでにかなり進行していることが少なくありません。その場合、まず手術でがんをできるかぎり除去し、これに化学療法などを追加します。
③転移した腫瘍を切除する手術
転移したがんを切除して、がんを完治させることが目的です。たとえば肉腫は肺だけに転移することがあるため、この場合は肺を部分切除します。また大腸がんが肝臓に転移したときには、肝臓の一部を切除します。
④腫瘍学的な緊急事態における手術
がんによって気道が詰まって呼吸が困難になったり、腸が閉塞して内容物が動かなくなったとき、またがんの病巣部から出血が始まったときなどには、放っておくと患者の生命に関わります。このような場合は、緊急手術で問題の部分のがんを取り除くなどの処置を行います。
⑤姑息的な手術
がんが進行してもはや治癒が望めないとき、患者がよりよい日常生活を送れるようにするために行う手術です。たとえば腹部のがんが痛みや消化不良を起こしている場合には、それを取り除いたりします。
姑息とは、一般的には、一時的な間に合わせという好ましくない意味をもっていますが、医療分野でこの言葉を用いる場合は、患者の苦痛を和らげるための"間に合わせではない"重要な手術です。
⑥再建やリハビリテーションを目的とする手術
乳がんで乳房を大きく切除したときなどには、体の他の部分から脂肪や組織を切り取って移植し、乳房を文字通り"再建"することがあります。また胃などを切除したとき、食道と小腸を直接つなぐなどして、胃の役割を来たす部分をつくり出したりします。
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