「プラチナ製剤」は偶然見つかった抗がん剤です。
プラチナ(白金)の電極を使って細菌を培養しているとき、細菌の増殖が抑えられました。そこで培養液を分析したところ、その中に含まれていたのがこのプラチナ製剤でした。
プラチナが培養液に溶け込み、塩素やアンモニアとともに殺菌作用をもつ特殊な分子をつくっていたのです。プラチナ製剤は、アルキル化剤と同じように、がん細胞のDNAと結合して2本の鎖を橋渡し(架橋)します。
これによってDNAの複製をさまたげ、がん細胞を殺します。このタイプとしては、1980年代から使用されている「シスプラチン」がよく知られています。プラチナ製剤は他の抗がん剤では治療が困難ながんや、すでに薬剤耐性を得たがん細胞に対してもダメージを与えることがあるため、非常に有用な抗がん剤のひとつです。
この薬剤によって、肺がんや精巣腫瘍では、それまでより1ランク上の効果を得られるようになりました。さらに、頭頸部がん、胃がん、食道がんなど多くの腫瘍の治療の中心薬剤として使われています。
シスプラチン以降、「オキサリプラチン」という薬剤が大腸がんに有効であることが明らかにされ、日本でも使われています。
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