腫瘍は、①発生した場所にとどまっていて宿主(患者)の全身に影響を及ぼさないものと、②発生した場所から周囲に広がったり別の場所に転移して宿主の全身に影響を及ぼし、最終的に宿主を死に至らしめるものがあります。
一般に、①の腫瘍を良性といい、②の腫瘍を悪性と呼びます。悪性腫瘍は、進行性で非可逆的、つまり際限なく増殖します。悪性腫瘍をつくる細胞は、患者の体の生理的支配に従わず、最初の発生原因を取り除いても増殖をやめません。増殖が無限に続く結果、患者は全身的な障害と消耗をきたし、最終的に死亡します。
悪性腫瘍は、上皮組織(体の表面や臓器の内面をおおう細胞層)に生じる「癌腫」と、上皮組織以外(非上皮組織)に生じる「肉腫」に大別されます。悪性腫瘍を「悪性新生物」と呼ぶこともあります。
■悪性度
ある腫瘍のもつ性質の良性または悪性の程度を示す表現で、絶対的な基準はありません。悪性度は、その腫瘍と患者の体との相対関係により、次の2つの点から示されます。
①その腫瘍が、増殖や浸潤、または転移などによって、患者をいかに早く死に至らしめる性質をもつか(臨床的基準)。
②腫瘍を最初に生じさせた細胞組織が、どんな「分化」の程度にあったか(病理学的基準)。一般的には、腫瘍細胞の分化程度が低い(=より未分化である)ほど、そしてもとの正常な細胞の形から遠く離れているほど悪性度が高いとされます。
・・・
どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる?
詳しくはこちらのページで