個人差はありますが、わきの下には30~40個のリンパ節があります。
そのなかに1個か2個、センチネルリンパ節といわれるものがあります。がん細胞がリンパ液にのって、最初に流れつくと想定されるリンパ節が、このセンチネルリンパ節です。ということは、このセンチネルリンパ節に転移がなければ、その先にあるいくつものリンパ節にも転移はないといえます。
■センチネルリンパ節生検とは
センチネルリンパ節を色素や放射性同位元素を使って同定し、手術時にそれのみを摘出して、手術中に病理検査に回すことによって、転移があるかどうかを判定するのが、センチネルリンパ節生検です。
手術中、センチネルリンパ節に転移が認められたときのみ、リンパ節郭清(切除)が行われます。転移が認められない場合には、わきの下の皮膚を2、3センチ切開するだけなので、傷口も目立たず、後遺症の心配もありません。
現在は、手術前にセンチネルリンパ節生検を行うこともありますので、治療方針の説明のときによく説明を聞き、しっかり確認しましょう。
ごくまれに、手術中に病理検査に回して、転移があるかどうか判定した結果と、組織診断の結果が異なることがあります。このとき問題になるのが手術中の診断で、センチネルリンパ節に転移がなく、組織診断で転移が認められた場合です。この場合には、リンパ節に転移している可能性があるので、リンパ節に放射線を照射したり、後日改めてリンパ節郭清(切除)をやり直したりする場合もあります。
また、患者さんのなかには、まれにわきの下にセンチネルリンパ節が見つからず、胸骨近くのリンパ節などで見つかるケースもあります。
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