■リンパ球を増やして戻す・LAK療法
免疫細胞に注目した治療法のなかで、最初に行われたのがLAK療法です。LAK療法は3段階の手順をふみます。
1.採血する
患者の血液を採取します。LAK療法の場合、通常の採血方法では採取できるNK細胞の量が少ないため、特殊な採血が必要なことがあります。
2.血液中からリンパ球だけを取り出し、増殖させる
血液からリンパ球だけを取り出し、数倍~数十倍まで増殖させます。
3.増えたリンパ球を本人の体内に戻す
活性化されたリンパ球を、100ml程度まで濃縮し、点滴で体内に戻します。
※インターロイキン2を加えて活性化させる
サイトカインの一種「インターロイキン2」を加える。NK細胞はこれだけで活性化できるが、T細胞はインターロイキン2だけでは十分に活性化されない。
■LAK療法の効果と問題点
LAK療法は、自然免疫の働きを利用しているため、免疫の働きは上がるものの、がんの治療法としては課題が残っています。
<効果>
・「がんのある場所へ投与すると効果あり」という報告も
NK細胞が効率よくがんに到達するように、がんにつながる血管に注入したり、腫瘍に直接投与する方法が試みられています。腫瘍が縮小するなどの効果が認められるケースもあります。
<問題点>
・全身投与では十分な効果がない
NK細胞は、全身を回ってがん(あやしいもの)にめぐりあえば攻撃します。しかし、全身投与ではがんにめぐりあう確率が低く、がんに集中攻撃をかけることができません。
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