■CTL療法の効果と問題点
<効果>
CTL療法は、がん抗原を認識させているぶん、治療効果が高く、臨床試験の結果では、LAK療法を単独で行った場合よりも高い効果があると報告されています。また、3cm以下の小さな肝臓がんで、CTL療法を行った場合、腫瘍が消失、あるいは50%以上縮小させられる効果が30%という報告もあります。
<問題点>
CTL療法の最大のポイントは、がん抗原を使って、T細胞にがんを認識させることです。したがって、まずがん抗原を利用できるかどうか、そして利用できる場合には、自己がん抽出抗原、人工抗原のどちらを利用するかが課題となります。
■CTL細胞ができるまで
最強のがんハンターを育てるには、樹状細胞の働きが欠かせません。
①採血して樹状細胞とリンパ球を取り出す
患者さんから採血し、リンパ球と樹状細胞を取り出します。
②がんの抗原を加える
T細胞と樹状細胞を分け、樹状細胞にがん抗原を提示させてからT細胞に加える方法と、T細胞と樹状細胞の中に、がん細胞を加える方法があります。
③樹状細胞を介して、T細胞にがんの情報が伝わる
樹状細胞ががんの抗原を提示し、T細胞に伝えます。
④CD3分子を刺激し、インターロイキン2を加えて増やす
抗CD3抗体を加えてT細胞を刺激して、インターロイキン2で増殖指令を加えます。
⑤増えたT細胞を体内に戻す
がんを攻撃するのに十分な量のT細胞ができたら、本人の体内に戻します。
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どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
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