がん免疫療法を実施するには、高度な医療技術や設備が必要です。
そのため、がん免疫療法を行っている医療機関は、民間の専門クリニックなど、増えつつありますが、まだそれほど多くありません。ただ、がん免疫療法は、現在も研究が行われています。
条件が合えば、先進医療や臨床試験として受けることができます。先進医療とは、ごく簡単にいうと、健康保険の適用を検討している段階の医療技術を、実際の医療現場で適用するための制度です。
対象となる医療技術や病気、行える医療機関などは、あらかじめ決められています。
■先進医療に認定されているがん免疫療法と対応医療機関
<免疫療法>
樹状細胞及び腫瘍抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法(腫瘍抗原を発現する食道がん、胃がんまたは大腸がん、進行再発乳がんまたは原発性もしくは転移性肺がんに係るものに限る)
<医療機関>
・九州大学病院別府先進医療センター
・滋賀医科大学医学部付属病院
・東京女子医科大学病院
・公立大学法人福島県立医科大学付属病院
・大阪大学医学部付属病院
<免疫療法>
自己腫瘍・組織を用いた活性化自己リンパ球移入療法(がん性の胸水、腹水または進行がんに係るものに限る)
<医療機関>
・東京女子医科大学病院
・筑波大学付属病院
・和歌山県立大学付属病院
・山梨医科大学医学部付属病院
・久留米大学病院
・公立大学法人横浜市立大学付属病院
・東京医科歯科大学医学部付属病院
・愛知医科大学病院
<免疫療法>
自己腫瘍・組織および樹状細胞を用いた活性化自己リンパ球移入療法(がん性の胸水、腹水または進行がんに係るものに限る)
<医療機関>
・広島大学病院
・山口大学医学部付属病院
・千葉県がんセンター
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