免疫療法で使われるがん抗原(がんの目印となるもの)には、現在2つの種類があります。
1つは本人のがんから抽出する「自己がん抽出抗原」です。本人のがんから抗原を取り出すので免疫を強く刺激しますが、ある程度の量のがんの組織が必要なため、実際には難しい場合もあります。
そこで、最近ではがんの特徴を調べ、それと同じものを人工的に合成する「人工抗原」の研究も進んでいます。人工抗原は、自己がん抽出抗原が使えない人も対象になりますが、一方で適合性が限られるという問題もあります。
合成されている抗原の中から、患者さんの抗原と合うものを免疫療法に利用する方法が始まっています。
1.抗原を取り出して調べる
がんの特徴を示す抗原は、アミノ酸という物質が8~10個ほどつながった「ペプチド」という物質です。現在、いくつかのがん抗原の構造が明らかになっています。
2.同じ配列のものを合成する
アミノ酸の種類と、並び方が分かれば、同じ物質を合成できます。これが「人工抗原」です。
<現状>
現在、人口抗原の種類は少しずつ増えています。手術後に免疫療法を考える人には強い味方です。ただ、実用化されている人工抗原に、自分のがんと合うものがあることと、白血球の型(HLA)が合うことが前提となります。
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どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる?
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