乳がんの罹患者数は1975年を境に、10年間に1万人の割合で増え続けています。
死亡数も、現在は年間1万人を超えています。それに対し、医療側に病理医が不足しているのが問題です。
もともと病理医の絶対数が不足していることもあり、乳腺専門病理医となると皆無に等しいといわれています。それに、ホルモンに関係するがん(内分泌系のがん)は診断が難しいという課題もあります。
同じ所見を示していても、一見、おとなしそうな顔つきのタイプが、実は非常に悪性度が高かったり、逆に、どうしょうもない不良タイプが、意外におとなしい性格を示すことがあります。すべてがひとつのパターンに属するわけでないので、それを見分けられるようになるには、相当の経験が必要になります。
病理医であっても、ときに「がん」か、「がんでない」かの判定は難しいものなので、時には誤診も起こり得ます。また、経験を積むといっても、「整っているのにタチがわるい」という乳がんの特徴は、その組織学的判定や異型性のとらえ方が、他の臓器のがんとは感覚的に違うといわれています。
もともと、人のからだの臓器は個別的で、臓器ごとに特異性があるので乳がんの病理診断には、臓器としての乳房の特異性を知り尽くした上での診断、あるいは鑑別が求められるのです。
さらに、病理学の診断技術は、確実に進歩を遂げてきています。
染色法にはじまり、免疫組織化学染色法、たんぱく質や酵素を蛍光的に処理する蛍光抗体染色法など広汎な染色法が可能になってきました。当然、それぞれの染色法に精通することが必要になります。
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