主治医からがんの進行度や治療方法などの説明を受けても、慣れない病気の用語などが含まれている話を正確に理解するのは、誰にとってもむずかしいものです。
まして、患者が自覚している症状と、主治医に告知されたがんの進行度とに差を感じたり、ほかの医師の治療方法に効果を感じたりすると、主治医以外の医師の意見を聞いてみたいと感じるのは当然のことです。
最近では、セカンドオピニオンを受けたいという患者さんが増えています。最終的に、納得して選んだ治療方法なのだ、と思えることが大切ですから、現在の治療方法でよいのか不安を感じる方は、セカンドオピニオンを受けましょう。
セカンドオピニオンを受けたいという患者さんに対して、不機嫌になる主治医も少なくなりました。もし、主治医がそのことで不快感をあらわにするようならば、今後の関係性にも不安が残ります。
主治医に直接セカンドオピニオンを受けることを言いづらい場合は、がん拠点病院の相談支援センタ一、病院の医療相談室(看護師、ソーシャルワーカー)に相談すると手配の方法などを教えてくれます。ここでは、セカンドオピニオンを受けるために必要な「手順」や「医師との会話法」を挙げます。
■セカンドオピニオンを受ける前に
とにかくセ力ンドオピニオンを聞きたい、と漠然と思っているだけでは、せっかく足を運んでもとりとめのない会話になってしまいます。まずは、主治医の治療方法の何に(手術療法以外の方法はないのか？など)不安を感じているのかメモに書きとめておきましょう。セカンドオピニオンを受けたいと感じた理由が明確だと、別な医師へもすぐ質問ができます。
■セカンドオピニオンを受ける準備をする
セカンドオピニオンを受けたい医師、病院名、連絡先を調べる
■セカンドオピニオンを受けた結果
これから、どうしますか？選択服は以下の3つです。
・主治医の病院で治療を継続する
・セ力ンドオピニオンを受けた病院で新たに外来を受診する
・別な医師、病院を新たに探す
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