強い直射日光を浴び続けることは、明らかに皮膚がんを発症させる大きな要因となります。
すべてのがんは、がん遺伝子やがん抑制遺伝子の「変異」によって生じます。そして、遺伝子の本体であるDNAは、太陽光に含まれる特定の波長の紫外線をもっとも吸収しやすいだけでなく、その紫外線を吸収したDNAは容易に傷ついてしまいます。
これが遺伝子の変異を引き起こし、がん発症の危険を高めます。太陽光に含まれる紫外線は、長の長いものから短いものまでさまざまです。このうち量的に多いのは波長の長い紫外線であり、皮膚に日焼けなどの炎症を起こすのは波長の短い紫外線です。しかし、とりわけ皮膚がんを生じさせる紫外線は、その中間の波長(305～310ナノメートル付近)とされています。
この紫外線は、放射線に被曝するよりもはるかに敏感に、がんの発症に影響を及ぼすとされています。球は空気の層(大気圏)におおわれており、上空には「成層圏」と呼ばれる空気の薄いところがあります。成層圏には通常、酸素の原子が3個くっついた「オゾン」が含まれており、このオゾンが、太陽からやってくる紫外線の中の危険な成分を吸収してくれます。
おかげで地球上の生物は、過去何億年もの間、太陽からの紫外線による遺伝子の損傷から守られてきました。ところが、地球の歴史の中でつい最近である20世紀になってから、このオゾン層が人間の経済産業活動によって破壊され始めたため、危険な紫外線が地上に降り注ぐようになりました。
そして1970年代から、オゾン層の破壊によって皮膚がんが急増する危険が大きくクローズアップされてきました。とりわけ、南極大陸の上空にオゾンのほとんど存在しない「オゾンホール」が発見されてからは、オゾン層の保護が緊急かつ重大な環境問題のひとつとなったことは、いまではよく知られています。
北極についても、同様の問題が起こっています。一方、もともと非常に強い太陽光線が降り注いでいる赤道周辺の地域でも、人々は強い紫外線を浴びることになります。これらの地域から遠く離れて生活している日本人は、まだこの問題をあまり深刻に受け取ってはいないようです。
しかし、白色人種の多いアメリカ南部やオーストラリアでは、これはきわめて深刻な問題になっています。その理由は、皮膚の色が薄い人ほど、紫外線の影響を強く受けるからです。
・・・
どうすれば、がんは治せるのか！？
標準治療（手術・抗がん剤・放射線）に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる？
詳しくはこちらのページで
こちらのページで明らかにしています。