国立がんセンターで提唱している「がん予防12カ条」は、がん予防へ向けた生活指標を示したものです。
再発、転移を防ぐ日常生活の過ごし方にはふれていませんが、「健康生活のあり方」すべてに通じる内容が示されているのは、がんを生活習慣病の1つとして考えているからです。
がんを防ぐためには検診による早期発見や経過観察だけではなく、この12カ条にあるような生活習慣の改善を行い、がんのリスクを減らし、がんの発生を遠ざけるようにすることが大切だとされています。
1.バランスのとれた栄養をとる
食事は偏食せずにできるだけ多くの種類の食品をバランスよくとりましょう。多種類の食品をとることで、食物中の発がん物質の作用を相殺していくことができます。
2.毎日変化のある食生活
一食品に偏ることは危険です。食品に含まれる発がん物質の量はごく少量ですが、それを繰り返し食べていると
発がんのリスクが高まります。
3.食べ過ぎを避け、脂肪は控えめに
腹八分は長寿の秘訣です。特に気をつけたいのは脂肪のとり過ぎです。大腸がんや前立腺がんなどの発生に関連があるという報告があります。
4.お酒はほどほどに
大量飲酒は肝臓がんや食道がんなどの危険因子です。
5.たばこを吸わないように
たばことがんの関係が深いことはよく知られています。喫煙者が肺がんになりやすいのは吸わない人の7倍、喉頭がんは90倍以上という報告があります。
6.食べ物から適量のビタミンと繊維質をとる
ビタミンA、C、Eは発がん抑制の作用があります。また食物繊維は大腸がんを予防します。
7.塩辛いものは少なめに。熱いものは冷してから
塩分のとり過ぎは胃がんに、熱いものをとり過ぎは食道がんになりやすいことが知られています。
8.こげた部分は避ける
魚や肉などのこげたところにはごくわずかですが発がん物質ができます。
9.カビのはえたものに注意
特にナッツ類やとうもろこしなどの穀物につくカビには発がん物質ができます。
10.日光に当たりすぎないこと
強い紫外線に長時間当たると遺伝子が傷つき、がんを発症する可能性が高まります。
11.適度にスポーツする
休養を十分にとり、適度に体を動かして、健康生活を維持増進することはがん予防の上でも必須の条件です。
12.体を清潔に
毎日の入浴やシャワーで清潔を保つことは、皮膚や子宮などのがんを未然に防ぐことができます。
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