「乳がんといえばしこり」という印象があると思います。
しかし、必ずしもしこりが乳がんの症状とは限りません。実際には、生理的なしこりやほかの病気によるしこりのほうがずっと多いのです。また、女性の乳房は、女性ホルモンの影響で周期的に変化しています。
乳腺がかたくなってそれをしこりのように感じることもあれば、良性の乳腺の病気でしこりができることもあります。乳がんの場合、しこりとして触れるようになるのは、5mm~1cmぐらいの大きさになってからです。
この大きさになれば必ず気づくというものではありませんが、定期的に自己検診をしていれば、その変化がわかるようになります。一般には、良性のしこりが柔らかくてくりくりと動くのに対し、乳がんによるしこりは、比較的かたくて周囲との境界がはっきりせず動かないのが特徴です。といっても、必ずしも教科書どおりのしこりができるわけではありません。
気になることがあれば早いうちに、専門医にきちんと調べてもらうことが重要です。次に挙げる「症状」は、検査を受けるための目安です。
1.しこり、
2.乳頭(乳首)からの分泌物、
3.乳房のひきつれやえくぼのようなくぼみ、
4.乳房の皮膚が赤くなる、
5.痛み、
6.わきの下の腫れ、などがあります。
しこりが皮膚に近いところにあると、皮膚がひきつれて、えくぼができることがあります。両腕を上げたときに、えくぼができたり、乳頭の位置や向きが左右で変わっているときにも気をつけましょう。
乳房の皮膚が赤くなって痛むときには、炎症性の乳がんが潜んでいることもあります。といっても、こうした症状から乳がんが見つかる可能性は決して高くはないので、むやみに怖がる必要はありません。
乳頭から分泌物が出たり、そこに血が混じって茶褐色になっている場合は、もう少しがんの疑いが高くなります。特に、片方の乳房にだけこうした症状があった場合は、要注意です。
といっても、8O%は良性の乳腺の病気が原因ですから、高いといっても乳がんの人は2O%ほどです。さらに、乳がんはわきのほうのリンパ節に転移しやすいので、わきの下の腫れにも注意しましょう。
こうした注意点をまとめてチェックするのが、自己検診です。月に1度、閉経前の人は生理が終わって1週間以内、
閉経後の人は毎月1日など日にちを決めて、自分の乳房をチェックするのを習慣にしましょう。慣れると自分の乳房の異常をチェックできるようになります。
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