乳がんのステージとその特徴・特色
乳がんは浸潤の有無、シコリの大きさ、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無によって進行段階が5つの病期(ステージ)に分類されます。発見されたときの病期が上がるに従って、長期生存率が低くなるため早期発見がたいへん重要になってきます。非浸潤性乳がんと診断される超早期の乳がんは、0期に当たります。
浸潤性乳がんは、シコリの大きさやリンパ節の転移の有無よって、Ⅰ期とⅡ期に、さらに進行してくるとⅢ期に分類されて、骨や肺、肝臓、脳などの遠隔臓器に転移があればⅣ期と分類されます。
■5段階の各病期の特色
・0期
乳がんが発生した乳腺の中にとどまっているもので、極めて早期の乳がんです。すなわち、「非浸潤性乳がん」です。ときにシコリとして触れることもありますが、多くの場合は専門家でも触れてもわからないような段階です。
・Ⅰ期
シコリの大きさが2cm(1円玉の大きさ)以下の浸潤性乳がんで、脇の下のリンパ節には転移していない、つまり乳房の外に広がっていないと思われる段階です。
・Ⅱ期
ⅡA期とⅡB期に分けられます。ⅡA期シコリの大きさが2cm以下で、脇の下のリンパ節への転移がある場合、またはシコリの大きさが2~5cmで脇の下のリンパ節への転移がない場合です。
ⅡB期
シコリの大きさが2~5cmで脇の下のリンパ節への転移がある場合、またはシコリの大きさが5cmを越えて脇の下のリンパ節への転移がない場合です。
・Ⅲ期
「局所進行乳がん」と呼ばれ、ⅢA、ⅢB、ⅢC期に分けられます。
ⅢA期
シコリの大きさが2cm以下でも、脇の下のリンパ節に転移がたくさんあって、しかもリンパ節がお互いがっちりと癒着していたり周辺の組織に固定している状態、または脇の下のリンパ節転移がなく胸骨の内側のリンパ節(「内胸リンパ節」と呼びます)が腫れている場合や、シコリの大きさが5cmを超えていて、脇の下あるいは胸骨の内側のリンパ節への転移がある場合。
ⅢB期
シコリの大きさや脇の下のリンパ節への転移の有無に関わらず、シコリが胸壁にがっちりと固定しているか、皮膚にシコリが顔を出したり皮膚が崩れたり、皮膚がむくんでいるような状態です。「炎症性乳がん」もこの病期に含まれます。
ⅢC期
シコリの大きさに関わらず、脇の下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合、あるいは鎖骨の上下にあるリンパ節に転移がある場合です。
・Ⅳ期
遠隔臓器に転移している場合です。乳がんの転移しやすい臓器は骨、肺、肝臓、脳などです。
・・・
どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる?
詳しくはこちらのページで