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がんを治すための「たった1つの条件」とは?

乳がん

再発・転移した乳がんの治療

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乳がんは、全身病であるがゆえに、再発のリスクも決して低くありません。

初期手術後の補助療法の進歩でずいぶん再発や転移を抑えられるようになりましたが、それでも防ぎきれないのが実情です。乳がんの再発は、治療後2~3年が最も多く、5年たつとかなり少なくなります。しかし、乳がんは進行が遅いので、1O年を過ぎてもなお再発することもあります。

再発、転移までの期間が短いほど、一般的には治療が難しくなります。しかし、現在は進行したがんや再発、転移したがんの治療法も進歩しています。乳がんの場合、再発、転移してから1O年、15年と生きている人も珍しくはありません。

さて、再発と転移とはどのようなものかというと、治療した傷跡や温存した乳房にがんが出てくるのが「局所再発」、離れた臓器にがんが出てくるのが「遠隔転移」です。

転移するのは、リンパ節や骨、皮膚などが多く、肺や脳、肝臓などにも転移を起こします。転移を起こしてももとの乳がんの性格を持っているので、たとえば肺に転移しても肺がんではなく、「乳がんの肺転移」、あるいは「転移性肺がん」と言います。

治療も、乳がんに対する治療が行われます。再発や転移を起こしたということは、全身にがんの芽が散らばり、育ちはじめていることを意味します。したがって、治療は全身療法が中心になります。

再発したり転移を起こしたりすれば、完全に治すことは難しいとされており、できるだけ患者さんのQOL(生活の質)を落とさず、症状を抑えてがんの進行を遅らせることが目標になります。

■局所再発の治療

残った乳房からがんが再発した場合は、可能ならばもう一度乳房温存療法が行われることもありますが、乳房切除のケースが多くなります。ただし、前回の手術のときに放射線療法をすでに行っていることが多いので、今回は放射線療法ができないというケースが考えられます。照射できる放射線量に限度があるので、放射線療法は2回はできません。その代わりに薬物療法を行います。

■転移した乳がんの治療

乳がんが転移した場合は、全身治療である薬物療法が基本です。つまり、ホルモン療法と化学療法、分子標的治療薬です。患者の生活の質(QOL)を維持するという意味で、「ホルモン感受性がある人」ならば、まずからだへの負担が少ないホルモン療法を行います。一次ホルモン療法を行い、それが効かなくなったら二次、三次と順番にホルモン剤を変えていきます。

効果が低下するのは、ホルモン剤も抗がん剤も、長く使っていると、その薬が効かないがん細胞が生き残って成長してくるからです。一次療法は、閉経前ならばタモキシフェンとLH-RHアゴニスト製剤の併用、閉経後ならばアロマターゼ阻害薬が標準治療です。すべてのホルモン剤が効かなくなった場合、あるいは命にかかわるような転移があれば、抗がん剤治療に入ります。

「ホルモン感受性がない人」は最初から抗がん剤を使うことになります。抗がん剤も、順番に使っていきます。一次療法ではアンスラサイクリン系かタキサン系の抗がん剤を含む組み合わせ、二次療法では一次療法で使わなかったほうの抗がん剤を含む組み合わせが、標準となっています。

これを見ると、ホルモン療法が効く人のほうが、治療手段が多いので有利ということになります。しかし、トラスツズマブという分子標的薬が登場したことで、だいぶ事情は変わりました。

トラスツズマブはHER2という目印がたくさん出ているがんに効果があります。こうしたHER2強陽性の人は、ホルモン感受性がない人に多いのです。HER2強陽性の人は、抗がん剤と一緒にトラスツズマブを使います。これが効けば、かなり延命期間も伸びることがわかっています。

ホルモン感受性があるか、HER2が陽性ならば、進歩した治療の恩恵も大きいわけです。分子標的治療薬では、トラスツズマブと同じ系統の薬が間もなく日本でも使えるようになるはずです。ほかの分子標的治療薬も開発が進んでいます。

こうした薬の開発で、進行した乳がんや再発、転移した乳がんの治療もさらに進歩すると期待されています。なお、脳転移にはガンマ線を一点に照射するガンマナイフや放射線の全脳照射、骨転移にはビスホスホネートなどの薬が効果があります。

骨転移による骨折や痛み、脳転移による麻痺などの症状を軽減したり、消すことができます。QOLを維持して、その人らしい生活を続けるためには、受けるだけの価値がある治療法です。

また、緩和ケアは生きる望みがなくなった段階で受けるものというイメージを持つ人もいると思いますが、今は、苦痛の緩和という意味で、がんの治療中からケアが行われます。痛みを含めて、さまざまな苦痛を取り除くことが
延命にもつながるからです。

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どうすれば、がんは治せるのか!?

標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・

本当にがんは治せる?

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がんを完治させるための5つのルール

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がんを治すための「たった1つの条件」とは?

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