■しこり
乳がん発見の症状として最も多いのが乳房内のしこりです。がんのしこりは、かたい、表面がざらざらしている、動かないなどが特徴といわれていますが、これにあてはまらないしこりもあります。自己判断をしないで、しこりにふれたらすぐに受診しましょう。なお、しこりのふれない乳がんが、腋窩リンパ節に転移して、わきの下でしこりになることもあります。
■月経周期に関係なく起こる痛み
月経直前には女性ホルモンの分泌が多くなるため、乳房に張りや痛みを感じることがあります。しかし、月経に関係なく痛みが2~3カ月続くときは、乳がん、乳腺炎、乳腺症、肋間神経痛などが原因になっていることがあります。小さな乳がんのしこりは直接痛みの原因にはなりませんが、がんが周囲を圧迫すると痛みが生じます。
■乳頭からの血のまじった分泌物
両側の乳頭から出る乳汁のような分泌物は、ホルモンのアンバランスや、降圧薬をはじめとする楽の作用などで起こることがありますが、心配ありません。しかし、片側の乳頭の1カ所から血のまじった分泌物が出るのは、乳がんが原因となっていることがあります。
■乳頭の湿疹やびらん
乳頭に湿疹やびらんができても、副腎皮質ホルモンの軟膏ですぐ治る場合は心配ありません。しかし、何度も繰り返す場合には、パジェット病という特殊ながんである可能性もあります。これは、乳頭に発生する非浸潤がんで、
乳房切除によりほぼ100%治り、腋窩リンパ節をとる必要もありません。
ただ、まれですが、パジェトイドがん(パジェット様がん)といって、もう少し進行の早い乳がんもあります。いずれにしても、おかしいと思ったら、放置しないですぐに受診しましょう。
■皮膚のくぼみ
乳がんが皮膚の近くに達すると、えくぼ状のくぼみをつくります。最初は腕を上げたときや乳房をつまんだときなどにみられますが、進行すると普通にしていてもわかるようになります。なお、モンドール病といって、数センチのすじ状のひきつれが生じることがあります。これは、静脈やリンパ管が詰まって、うっ滞するために起こるものなので、自然に治ります。
■皮膚の色の変化
乳房の皮膚が鮮紅色に変化するのは、ほとんどが乳腺炎によるものですが、暗赤色やうっすらと赤い場合は、炎症性乳がんである可能性があります。このがんは発生率は低いのですが、発見の時点ですでに進行していることが多いので、すぐに受診が必要です。
また、おとなしいがんであっても、進行すると赤くはれたり、オレンジの皮のように毛穴がブツブツしてくることがあります。
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