O期は超早期の乳がんです。
日本でも十数%の人が、この段階で見つかるようになってきました。「まだがんが乳管の外に散らばっていないのだから、当然乳房温存療法でしょう」と考えがちですが乳房温存療法ができるようになったのは最近のことで、それまでは乳房切除術が標準治療でした。
0期の乳がんは、まだ乳管の中にがんがとどまっている非浸潤がんです。ところが、非浸潤がんは乳管の中をはうように広がることが多く、どこまでがんが広がっているのか、見極めることが非常に難しかったのです。
0期であれば、がんの取り残しがなければ手術後の問題はありません。しかし、乳房温存療法で取り残せば、再発という形で現れる可能性が高くなります。こうした危険を冒すよりは、乳房を丸ごと切除してしまったほうが安心と考えられていました。
しかし、今ではMRIや超音波検査などの画像診断が進歩して、非浸潤がんでもその広がりを正確に把握することができるようになりました。その結果、ようやくO期でも乳房温存療法が標準治療になったのです。
ただ、非浸潤がんでも広範囲に広がっていて、乳房温存療法が難しい場合もあるので、担当医と相談してみましょう。乳房切除という診断になったとしても、乳房を再建する技術も進んでいます。なお、非浸潤がんでもまれにわきの下にリンパ節転移を起こしていることがあります。そこで、疑わしい点があればセンチネルリンパ節生検を行います。
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