乳がんの手術の目的はがんを確実にとり除くことです。
そのために、乳房温存療法ではしこりの部分に安全域をつけて切除するわけですが、それでも、がんを完全にとり除けたかどうか、手術の時点ではわかりません。
マンモグラフィーや超音波検査、MRIなどの術前検査では発見できない微小ながんが残っている可能性がありうるのです。そこで、切除した組織の断端を、がんがないかどうか顕微鏡で調べます。
そこにがんがなければ(断端陰性・断端マイナスという)、がんをとりきれている可能性は高くなりますが、がんのすべてが連続して広がっているわけではありません。こまかく検査をすれば見落としは減らせますが、ゼロにはなりません。
断端にがんがあった(断端陽性・断端プラスという)場合、手術後の乳房内の局所再発率が高くなりますが、がんがないと判断された場合でも、手術だけでは40%くらいの確率で局所再発するというデータもあります。
乳がんは放射線に対する感受性が高いので、乳房に放射線をかけることで微小ながんを死滅させることができます。放射線照射により、局所再発率はかけないときの4分の1にまで低下するといわれています。
このため乳房温存療法は放射線照射とセットの治療法であると考えるのが一般的です。
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どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる?
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