乳房は皮膚と脂肪組織と乳腺(乳管・小葉)からできています。
母乳の通り道である乳管は乳頭に集まっていて、そこから乳房内に枝分かれしながら広がっています。枝分かれした細い乳管の先には小葉という袋状の組織があります。小葉には腺房と呼ばれる細胞があり、母乳はここでつくられます。
乳がんは乳腺の細胞から発生するがんですが、乳腺細胞のほとんどが乳管の内側と小葉の内側にあることから、おもに乳管と小葉の内側に発生します。がんは1つの原因で起こる病気ではなく、さまざまな因子が重なって発症しますが、乳がんの場合にはエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンの影響が大きいと考えられています。
エストロゲンはプロゲステロン(黄体ホルモン)とともに月経周期をコントロールしているホルモンで、分泌量の変化は乳房にも変化をもたらします。たとえば、分泌量が多い月経前には乳腺の働きが活発になるために、乳房の張り、かたさ、痛みなどを感じやすくなりますし、分泌量が激減する月経開始から月経直後には乳房はやわらかくなります。
また、妊娠すると、胎盤から大量のエストロゲンが分泌されて乳房は大きくなり、妊娠末期には母乳を分泌する態勢がととのいますが、出産までは母乳は分泌されません。それは、エストロゲンが母乳の分泌にブレーキをかけているからだと考えられています。
母乳は、出産後に分泌されるプロラクチンというホルモンの作用で分泌されます。授乳期間中は乳腺へのエストロゲンの影響は小さくなります。
このように、エストロゲンと乳腺との関係は非常に密接であり、エストロゲンの刺激を受ける期間が長いほど乳がんも発生しやすくなると考えられています。
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