がん全体の約10%は、ウイルスや細菌の感染によって起こる慢性炎症が原因とみられています。
かつてウイルス発がんは、B型及びC型肝炎ウイルス、EBウイルス、ポリオーマウイルス、パピローマウイルス、白血球ウイルスなど、発がん性を持つ特定のウイルスによるものと考えられていました。
ところが、最近の研究によって発がんに直接関係のないウィルスや細菌に感染した場合でも、炎症反応によって大量の活性酸素が生成され、それが長期にわたって体内の組織を刺激するためにがん化が促進されることがわかってきました。
さらにここ数年、胃粘膜に住み着いて胃潰瘍を引き起こすヘリコバクター・ピロリ菌が発見されて以来、ある種の細菌も発がんと無関係ではないことがにわかに囁かれるようになっています。
衛生状態の整った日本でも、ウイルス感染による発がんの危険性は深刻な問題になっており、その大部分を占めているのが血液や体液を介して感染するB・C型肝炎ウイルスです。
肝炎は、肝炎ウイルスによるものとそれ以外のものに大別され、欧米ではアルコール性肝障害から肝硬変、肝臓がんへと移行するケースかほとんどです。これに対し、日本をはじめとしたアジア諸国では、肝炎ウイルスによるものが肝炎全体の7~8割にも及ぶことがわかっています。
肝臓に住み着くことで肝炎を引き起こすウイルスは、現在までに7種類ほど発見されていますが、日本人に多くみられるのはA・B・C型の3種類。そのうち、B型に感染した人の10%未満、C型に感染した人の約70%は自覚症状のないまま慢性化し、肝臓がんへと進行していきます。
その証拠に、肝臓がんで死亡する人の数はここ30年で3倍以上も増えており、増えた分のほとんどは、B型及びC型肝炎によるものといわれているのです。
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