研究者が特定の食品に制がん効果があると発表すると、それを取り入れた食品がすぐに商品化され、大宣伝が展開されます。
しかし、食品の制がん効果についての研究は、大半が動物実験についてのものです。どんな食べ物も、食べる量や速さによっては、薬にもなれば毒にもなります。過去、中性脂肪を燃やすという効能から、緑茶カテキンを増強したサプリメントがブームとなり、がんの予防効果も宣伝されました。しかしこれも、過信は禁物です。
2001年には、東北大学の研究チームにより、緑茶カテキンの制がん効果は世間で期待されているほどではないというデータが発表されました。毎日お茶を1杯未満しか飲まない人が胃がんにかかる危険度を1とすると、毎日5杯飲む人はむしろ1.2とわずかに上昇しており、実質的に緑茶カテキンにがん抑制効果はないとのことです。
もっとも、カテキンを毎日摂収していれば自分はがんにならないという暗示を得て、多少ともがんへの不安心理を減じられるなら、それもひとつの効能といえなくはありません。しかし、このような話題の前に、忘れてならないことがあります。
それは、私たちの体の正常な細胞ががん細胞に変わるのは、あくまでもがん遺伝子とがん抑制遺伝子の変異が原因だということです。どんな食品に含まれるどんな化学物質であれ、細胞中の遺伝子に作用して、その変異を正常に戻すような能力はないといえます。
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どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
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