外科治療は傷や後遺症が必ず残る、"不完全"な治療法でもあります。
そこで、このように体を傷つける治療を行うにあたっては、患者の体が手術にどの程度耐えられるかを正しく見極めねばなりません。たとえば、がんが進行して体力が衰えている患者は、手術によって死亡する危険性が少なくないため、手術の範囲や時期などを十分に検討してから治療を行います。
高齢のがん患者の手術も同じです。がんはDNAの損傷が積み重なることによって生じる病気です。つまり、歳をとればとるほどがんが発生する確率は高まるので、高齢のがん患者も少なくありません。
そのような患者の場合、患者の余命と手術の危険度を秤にかけ、本当に手術すべきか、またどのような手術を行うべきかを吟味する必要が生じます。このように、医療現場では、手術による死亡率と合併症の発生率を最小に抑えるための努力が、日夜続けられています。
とはいえ、現在、手術の危険度は非常に低いレベルにあります。たとえば、全身状態が良好な患者の場合、麻酔による死亡率は10万人に1人以下と報告されています。手術が成功するかどうかを左右するのは、患者の全身状態、手術の大きさ(手術に要する時間と規模)、それに、手術の緊急性です。
緊急手術は患者が急変したときにしばしば行われるため、危険性もまた高まります。手術による死亡原因の75パーセントは、肺塞栓や肺炎、心臓や血管の虚脱(ある種のショック状態で血流量が著しく低くなる)、それに患者のもともとの病気が原因と報告されています。
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