「遺伝子治療」は、その名の通り、本来は病気の原因となる異常な遺伝子そのものを修復することを目的としていました。遺伝子の正常なはたらきを回復させ、それによって病気を治療しようというのです。
しかし、近年の遺伝子操作の技術は急速に進展してはいるものの、"病気になった細胞"の内部で、その原因となる異常な遺伝子を修復する技術はいまだに確立されてはいません。そこで、これまでの遺伝子治療の大部分は異常な遺伝子はとりあえずそのままにし、その遺伝子の正常なものを何らかの形で患者の体内ではたらかせようというものでした。
これにより、細胞の本来のはたらきを補おうというのです。とくにがんに対しては、ここ10数年、より現実的な方法論がとられているといえます。がんは複数の遺伝子の異常が原因となる病気であり、遺伝子治療の対象となり得ます。
しかし、がん細胞中の異常な遺伝子すべてを治療の標的にするのは困難です。そこで、がん化においてきわめて重要な役割を果たしている一部の異常な遺伝子に対してのみ、その遺伝子の正常なものをはたらかせるのです。
また、人間は体に侵入した異物(自分の体を構成する組織でないもの)を排除するしくみ「免疫」をもっています。
そこで免疫に関係する遺伝子を利用し、がんに対する免疫力を高める遺伝子治療も一般的になっています。
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どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
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