小細胞がんは、抗がん剤が効きやすいがんです。
そのためこのがんに対しては、一般的には化学療法を選択します。手術を行う場合も、ごく初期のがんを除いては、まず化学療法を行ってからがんを切除します。小細胞がんでは、抗がん剤を2~3剤組み合わせて使用する手法が確立しています。
よく用いられるものとして、プラチナ製剤のシスプラチン、カルボプラチン、植物アルカロイドのエトポシドやビンクリスチン、イリノテカン、アルキル化剤のシクロホスファミド、抗生物質のドキソルビシンがあります。
また最近、新たに抗生物質のアムルビシンが用いられるようになっています。化学療法単独ではなく、放射線治療を併用することもあります。この場合、両者を同時並行的に行うほうが、化学療法後に放射線治療を追加するより
治療効果が高いと考えられています。
これらの治療によって全身のがん細胞が消えたと判断できる場合には、脳への転移を防ぐために、予防的に脳全体に放射線を当てます。ただし、がんが肺やその他の場所に残っている場合には、延命効果を望めないだけでなく、放射線を脳に当てることによって記憶力低下などの副作用が生じる可能性があるため、適切ではないとされます。
小細胞がんは、化学療法や放射線治療によって顕著な治療効果が現れるものの、再発する場合が少なくありません。いったんがんが再発すると、がん細胞が抗がん剤や放射線に対する耐性を得ていることが多く、そのため、最初の治療時よりも治療効果が小さくなります。
一般的には、それまで使用していない抗がん剤を用いたり、外科治療を行うことによって対処しますが、十分ではありません。最近、この間題を解決するために、がん細胞の薬剤耐性を低くする薬が研究されています。
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