転移・再発乳がんの治療は、転移した部位とがんの性質によって考えます。
また、もし薬物療法が効いた場合は、なるべく長くその薬を続けることになりますから、なるべく副作用が少ない治療から始めた方がよいといえます。
局所再発や遠隔転移でも進行が遅いと考えられ、しかもホルモン感受性がある乳がんであるならば、ホルモン療法が一次治療です。効かなくなったらさらに別のホルモン療法を二次治療、三次治療として行います。ホルモン感受性がない乳がんならば抗がん剤が一次治療です。
もし、HER2陽性乳がんならば、トラスツマブやラパチニブとホルモン療法または抗がん剤を組み合わせて治療を始めます。
遠隔転移で肝臓に多数転移がある場合や、がん性リンパ管症と言って肺のリンパ管に乳がんが浸潤して、酸素と二酸化炭素の肺胞での交換がうまくいかない場合には抗がん剤が一次治療です。もちろん、HER2陽性なら分子標的治療を併用します。
このような状態では、治療が遅れることで余命が短縮する可能性があるからです。
次に、再発乳がんにのみ保険適応されている薬を挙げます。
■TS-1とカペシタビン
代謝拮抗剤の中のピリミジン拮抗剤の1つで、内服薬です。がん細胞の中で効果的に核酸合成を阻害するようにした合剤です。
■ビノレルビン
植物アルカロイドに属し、細胞をかたちづくる際に重要な微小管が集まるのを阻害して抗腫瘍効果を発揮します。
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