子宮体がんは、もともと動物性脂肪を大量に摂取する欧米で発症率が高く、アメリカでは子宮頸がんよりも多く発生しています。
日本でも、食生活が欧米型に近づいてきた近年は、子宮がん全体に占める体がんの患者の割合が増え、30年前の10パーセント程度からいまでは30~40パーセントに上昇しています。
食生活の欧米化で子宮体がんの危険度が高まるのは、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」に関係しています。子宮体がんは、エストロゲンに長い間さらされると発症率が高くなることが知られていますが、脂肪(脂肪細胞)はエストロゲンを分泌するのです。
エストロゲンに関係する危険因子としては、他にも、初潮を早く迎えた、閉経が55歳以降だった、妊娠したことがない、30歳以上で出産した、エストロゲンのみのホルモン補充療法を受けたなどがあります。
ホルモン補充療法は、閉経後に、更年期障害や骨粗しょう症の治療として行われるものです。ホルモン補充療法でも、もうひとつの女性ホルモンである「プロゲステロン(黄体ホルモン)」とともにエストロゲンを使用すると、逆にがん発症のリスクは減ることが明らかになっています。
また、乳がんなどの治療のために抗エストロゲン剤である「タモキシフェン」を用いていた人も、わずかに危険が高くなります。これは、子宮ではタモキシフェンがエストロゲンと同じように作用するためと考えられています。
他に、放射線治療を受けたことのある人、大腸がんの家系の女性、高血圧や糖尿病の人などが子宮体がんになりやすいとされます。なお、子宮肉腫の危険因子は、子宮体がん(子宮内膜がん)とほぼ共通しています。
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