子宮頸がんの多くは、過去の性生活と関係していることが明らかになっています。
セックスの経験がない女性はほとんどこのがんにはならず、また1人の健康な男性とのみセックスしてきた女性がこのがんになる確率も、統計的に非常に低いのです。他方で近年、セックスの初体験の低年齢化が進んでおり、それにともなって20歳代~30歳代の子宮頸がん患者が急増しています。
これは、子宮頸がんがセックスを通じたウイルス感染によって発症するためと考えられています。問題のウイルスは「ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス:HPV)」です。
実際、子宮頸がんの患者の80~90パーセントがこのウイルスに感染しています。パピローマウイルスは空気中では生きられず、おもにセックスの際の皮膚(粘膜)どうしの接触や、体液を通してウイルスが移動します。
そして子宮頸の細胞に入り込み、がんの発症を抑える遺伝子(がん抑制遺伝子)のはたらきをさまたげると考えられています。パピローマウイルスはこれまでに100種類以上見つかっていますが、すべてが子宮頸がんを起こすわけではありません。
「性器イボ(尖形コンジローム)」の原因となるのもパピローマウイルスですが、これは子宮頸がんを引き起こすおそれはほとんどないと見られています。また、パピローマウイルスに感染しても、子宮頸がんを発症するとは限りません。
ウイルスの感染自体は実はめずらしくないことです。しかし感染しても、多くの場合、免疫力によって撃退され、ウイルスは自然に消滅するようです。現在、一部の医療機関では、パピローマウイルスに感染しているかどうか、感染している場合にはウイルスの型が危険度の高いものかどうかを調べることができます。
その他、喫煙者、ヘルペスウイルスやクラミジア(性感染症の病原菌)に感染している人、免疫力が低下している人(ウイルスを撃退できない)、栄養状態の悪い人、貧困家庭で育った人などが、子宮頸がんの発症の危険が高いとされています。
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