卵巣がんの原因はよくわかっていません。
しかし、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れることがひとつの要因になると見られています。そのため、初潮が早かった人、閉経が遅かった人、妊娠・出産の経験がない人、30歳以上で最初の出産をした人は、発症リスクがやや高くなります。
逆に、妊娠・出産を複数回経験した人や、経口避妊薬(ピル。合成プロゲステロンとエストロゲンを含む)を服用している人は、リスクが低くなるとされています。また、高脂肪の食生活を送る人や肥満の人は、卵巣がんの発症率が統計的に高くなっています。
これは、脂肪細胞がエストロゲンを分泌することが原因と見られます。その他、排卵誘発剤による不妊治療を受けても妊娠しなかった人、アメリカの報告では性器のまわりにタルカムパウダー(化粧用ベビーパウダー)を使用する習慣がある人などは、発症リスクがやや高いと指摘されています。
卵巣がんには遺伝が関係している場合もあります。卵巣がん患者の5~10パーセントは、遺伝的な原因をもつと考えられています(家族性卵巣がん)。すでに、卵巣がんのリスクを高めるいくつかの遺伝子が発見されています。
たとえば乳がんの発症リスクを高める「BRCA1」と「BRCA2」という遺伝子のどちらかに異常をもつ女性は、卵巣がんにもなりやすいことが知られています。
こうした女性が生涯に卵巣がんになる確率は20~45パーセント、つまり、10人中2~4.5人にも達します。また、遺伝性の大腸がんの家系の女性も、卵巣がんになりやすいとされます。欧米では、家族性卵巣がんの家系の女性にはしばしば、予防的に、すなわちがんを発症する以前に卵巣を切除するか、定期的な検診を受けることが勧められます。
しかし卵巣がんは、初期段階には検診でも発見しにくいがんです。
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