乳がんが疑われる症状は次のとおりです。
■しこり
乳腺にできるしこりの約90%は、良性のしこりですから自分で触診したときに、しこりを発見したからといって必ずしも乳がんとは限りません。
乳がんのしこりの特徴は、
・指に引っかかるような感じがする
・比較的硬い感じがして動かない
といわれています。
しかし、乳がんのしこりのなかには良性のしこりのように、弾力があって動くように感じるものもあるので断定することはできません。しこりを発見したら検査を受けましょう。
■乳頭からの分泌物
どちらか一方の乳頭から血が混ざったような茶褐色の分泌物があるときには、乳がんの疑いがあります。しかしこの症状があっても、80%ぐらいは、良性の乳腺の病気、ホルモンの変化、薬の副作用などです。また、ミルク状の分泌物で、左右両方から出ている場合には、心配ありません。
■乳房のえくぼ状のひきつれ
はっきりとしたしこりがない場合でも、乳がんが乳房の皮層近くに達すると、えくぼ上のひきつれをおこすことがあります。これは、がんが周りの組織を引っ張ることによって起こるものです。
■わきの下の腫れやしこり
乳がんがわきの下にあるリンパ節に転移すると、腫れてきたり、しこりができたりするので、自分で触診するときに、わきの下も触る習慣をつけましょう。
■腕のむくみ
わきの下にあるリンパ節に転移すると、リンパ液の流れが阻止されるため腕がむくんでくることがあります。
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